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2007.12.13 |
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「どこへ行く、日本」に「21.ゼロ金利時代 ―金融失政の10年」を掲載しました。バブル崩壊後に危機に瀕した日本の金融機関を救うため、緊急救命的措置としてゼロ金利政策が導入されました。それから10年たっても日本はこの異常な政策から脱却できず、マイナス効果のほうが大きくなり始めました。
この異常な金融失政の10年を総括してみました。
「脳卒中の闘病記」に「(22)介護保険、腱鞘炎の発症と早朝高血圧」を掲載しました。私の経験を通して、殆ど崩壊に瀕している介護保険の現状をご報告します。
現在、年金、健康保険、介護保険など、国民の生活に密着している制度がすべて劣化し崩壊してきています。そして、そのしわ寄せがすべて弱者に集中していることを痛感します。 |
2007.11.4 |
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「どこへ行く、世界」に、「16.世界経済の興亡(1)(18-20世紀)−ポンドとドルの時代」と「17.世界経済の興亡(2)(20-21世紀)−ドルの次の時代?」 を掲載しました。
2編を通じて、世界経済の流れを国際通貨の変貌の観点から考えて見ました。前者では、イギリスで成立した金本位制が、第1次世界大戦後に世界経済の中心がイギリスからアメリカへ移ったことから、ポンドからドルに移った過程を述べています。
後者では、第2次世界大戦後、アメリカが中心になり成立したドル本位制が金本位の裏づけを失い、変動相場制のなか傾向的に弱体化してきた過程から、ドルに代わる国際通貨を目指したユーロの登場、さらには、21世紀中葉の国際通貨の変貌の可能性について述べています。 |
2007.10.8 |
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「どこへ行く、日本」に「19.原爆と原発について考える!」を掲載しました。
原爆と原発は、それらが開発されたときに我々が考えていたことは、現在とはかなり大きく違っていました。それらをいまの時点でもう一度、見直してみようと考えました。その中で、アメリカ人の中にも日本への原爆投下に反対した人がいたことを知りました。
続いて、「20.公的年金制度の危機を考える −その暗澹たる未来!」を掲載しました。
私には、85年に公的年金を積立て方式から賦課方式に変えた理由が、どうしても分かりませんでした。年金制度は、積立て方式を遵守すれば破綻することはないのに、賦課方式にすれば少子化時代には破綻することはきまっています。こんな分かりきったことを、85年というもはや破綻が明確になった時点で何故転換したのか? それは国家的犯罪とでもいうべきものであると考えて調べ始めたのですが・・・・!
厚生省のエリ−ト官僚の頭脳の中身は、こんなものかという事がわかってきました。でも自民党の厚生族の程度はさらに悪いと思います。高齢化時代の日本の未来は暗澹たるものです。 |
2007.9.15 |
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「どこへ行く、日本」に「17.『小泉改革』とは何だったのか?
−(その1)特殊法人『道路公団』の改革」と「18. .『小泉改革』とは何だったのか?(その2)
−郵政民営化」を掲載しました。
21世紀の日本は、小泉政権による「劇場型」と呼ばれる「改革」の嵐が吹きすさびました。その代表的なものといえる「道路公団」と「郵政公社」の民営化を取り上げました。小泉氏は、自分がやった仕事の成果を最高度に評価するクセのある宰相で、国民もフシギにその業績を評価しました。
その代表的なものが、道路公団と郵政公社の民営化です。ところが道路公団の「民営化」は、実は「国有化」であり、郵政公社の「民営化」も独立行政法人という国営企業にゲタを預けた形式的なものであり、その「改革」の本質は2007年10月以降、徐々に明らかになってくると思われます。その経過をご一読下さい。 |
2007.8.5 |
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「どこへ行く、日本」に「15.日本のIT革命(第1部)
―その経過とNTT」と「16.日本のIT革命(第2部) ―ソフトバンクとライブドア」を掲載しました。
現在、日本、アメリカ、韓国は、ブロードバンドの時代の世界一の座をどの国が担うことになるか?をめぐり、しのぎを削って競争しています。
第1部では、そのIT革命の概説と日本においてその中心的役割を担ってきた、NTTを中心にした日本のIT革命の歴史と動向を取り上げました。
第2部では、NTTに対抗して登場してきたIT関連企業を代表する民間企業として、成功したソフトバンクと、失敗したライブドアを取り上げ、なぜ後者が失敗したか? 考えてみました。読んでみてください。
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2007.7.8 |
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「彷徨える国と人々」の第7回として「10.北方領土問題とは何なのか?(第1部)」
「11.北方領土問題とは何なのか?(第2部)」を掲載しました。
第1部は、「北方領土問題」が登場するまでの戦前の日ソ外交史と、1945年8月15日から始まった日ソ戦争について記述しました。
第2部では、戦後の「北方領土問題」について、講和会議からプーチン政権にいたるまでトレースしてみました。読んでみてください。 |
2007.6.10 |
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「彷徨える国と人々」の第6回として「9.佐藤政権の沖縄返還と日米軍事同盟の変貌」を掲載しました。
沖縄返還から35年を経過しましたが、その間、アメリカにとって沖縄の軍事的重要性は、ますます増してきています。
沖縄返還は新しい日米軍事同盟を作り出したのですが、中国や北朝鮮への対応を考えてみると、現状はまさに「日本列島の沖縄化」とでもいうべき段階に入ったようです。
そのような状況をふまえて、今一度、沖縄返還とは何であったのか?改めて考えてみたいものです。 |
2007.5.3 |
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「彷徨える国と人々」の第5回として、「8.北朝鮮による拉致事件とは何であったのか?」を掲載しました。
北朝鮮は、何故、日本人を拉致する必要があったのか? を考えてみますと、1970年代初頭の世界的な「デタント」により、北朝鮮が武力による南進政策を転換せざるを得なくなったことから始まったようです。
しかも70年代の後半から、韓国経済が「漢江の奇跡」と呼ばれる高度成長の波に乗ったのに対して、北朝鮮経済は70年代から落ち込みが激しくなりました。
そこで北朝鮮の南進政策は、直接的な武力攻撃から工作員による日本を迂回したテロ攻撃に転換せざるを得なくなりました。
この南進政策の大転換が、拉致事件の背景にあるようですが、その全貌は、今なお、拉致された総数も分からないほど、ナゾの部分が多い状態です。この事件を朝鮮半島の現代史の中に位置づけて、考えてみました。 |
2007.4.1 |
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「彷徨える国と人々」の第4回 として、「7.金大中事件と朴政権」を掲載しました。
金大中事件は今なお、ナゾの部分が多い事件です。KCIAが中心となり、韓国の当時の朴政権が関与した国家テロであることは確かですが、それにしては多くの証拠物件や指紋などを残すという情報機関としては考えられない粗雑な事件であることが最大のナゾです。
この事件では、フシギなことに、朴政権の中枢を支える四天王ともいえる最高幹部が事件後にすべて粛清されました。ここでは金大中事件を、この四天王を粛正する事が事件の大きな目的だったのではないか?という観点から取り上げています。是非、読んでみて下さい。 |
2007.3.10 |
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「彷徨える国と人々」の第3回として、新左翼、赤軍派、連合赤軍、日本赤軍の事件を総括してみました。立場によって社会的評価はいろいろ異なりますが、そこには日本歴史の中でかつて経験したことのないほど膨大なエネルギーがそれに投入され、普通の生活であれば死ぬ事のない多くの若い命がそれに捧げられた、殆ど戦争のような社会的事件といえます。
あまりに内容が膨大なため4つに分けてみました。どれを取っても、基本的には共通しているところが多いので、興味のある項目を選択してお読み下さい。
3.安保条約の改定反対と新左翼
4.よど号事件とその後
5.連合赤軍の事件
6.日本赤軍の事件 |
2007.2.3 |
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「彷徨える国と人々」の第2回として「2.三島事件とは何であったのか?」を掲載しました。
三島由紀夫と楯の会会員が、1970年11月25日に自衛隊の東京・市ヶ谷の総監部において総監を人質に取り憲法改正を訴え、割腹自殺をとげる衝撃的な事件がありました。
この事件を社会的な事件として捉え、「新右翼」の思想と行動、そして三島由紀夫の晩年の思想と事件の関係、特に、自衛隊との関係について書きました。さらに、三島由紀夫が、何故死を選んだか?というナゾについて、いろいろな観点から考えて見ました。
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2007.1.1 |
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1月から「彷徨える国と人々 −現代日本の原点を探る」という新シリーズを始めます。
その第1回に、「1.ロッキード事件 −『田中支配』とは何であったのか?」 を掲載しました。
1970年代を通じて戦後の日本政治の根幹をゆるがした、田中角栄の政治と「ロッキード事件」を現在の時点から見直してみたものです。
当時は5億円という大金を1億円づつダンボール箱につめた、「ピーナッツ」5箱という大変な金額に日本国民はみな驚嘆しました。
しかし実際の商戦では、ロッキード社の1社だけでもその何倍もの大金が、日本への航空機の売り込みに投入されたと思われています。その上に、ダグラス、グラマン、ボーイングなどという他の航空会社も売り込み戦争に参加していたわけであり、それらの天文学的ともいえる膨大な営業経費の実態は最後まで隠されていました。
つまりロッキード事件なるものは、その裁判により明らかにされたことに比べて、遥かに大きな部分が闇に葬られた事件であり、その営業費用の一部は、なんと日本を経由してアメリカに還流してニクソンの大統領再選の選挙費用になったとする説さえあります。
それらの殆んどすべては「保守本流」とは異質の宰相であった田中角栄前首相の逮捕という大きな衝撃で消されてしまい、文字どおり「悪いやつほど良く眠る」という、「彷徨える国」の新シリーズの第1回にふさわしい題材になると考えています。 |