アラキ ラボ
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  (7)経営コンサルタント
★ アラキ・ラボ創業。
 1990年の新春は、私の全く新しい出発の年になった。89年の暮れに世田谷区烏山のマンションを事務所にし、コンピュータを入れて格好だけはつけていたが、清水建設の時にお手伝いをさせていただいたお客様以外はまったく当てのない出発であった。その時の気持ちは、闇夜の海に豪華船から、1人ボートで漕ぎだすような気持ちであった。船の窓からは、多くの灯火が漏れ、その中では音楽が流れワインが空けられ、人々の明るいざわめきが聞こえた。私は一人、ボートで暗い海に出た。その時、日本経済はバブルの最後の輝きの中にあった。

 2月に、学士会館でアラキ・ラボの開設パーティを開いた。会社の時に同僚であった男性・女性の方々に多数来ていただけた。会費は不要と言っておいたのに、多くの方からお祝いをいただき、まるで政治家のパーティのようになってしまった。
 いろいろ迷ったが、収入はゼロになったので、失業保険の手続きに府中の職業安定所に行き、更に部長クラスに職業を斡旋する有楽町の交通会館のマンパワーへ行った。そこで会社業務研究所を紹介してもらった。

★ 会社業務研究所
 会社業務研究所(http://www.k-gyomu.co.jp/)は、名古屋高商の大先輩である田中要人先生が創立され、渡辺英幸先生が所長をつとめられる業界でも最も古い歴史を持つ経営コンサルタント事務所である。私は4月から週に3日、こちらでお世話になることになった。 
 同研究所は、所員の数は少ないが、企業の社規・社則や就業規則など、総務部門の業務を得意としていた。私は、技術系の仕事や若干のコンサルタント業務の経験はあるものの、このような総務系統の仕事の経験はほとんどなく、非常に勉強になった。それ以降、現在に至るまで、いろいろとお世話になっている。

★ 日本創造教育研究所
 会社業務研究所の仕事が始まってしばらくして、大阪で日本創造教育研究所を主宰されている田舞徳太郎氏から会いたいというお話があった。同教育研究所は、全国の主要都市で企業の社員教育を行い社会的に高く評価されている機関である。特にその中でも全国から社長さんを大阪に集めて行われる「TTコース」は、他の機関の追従を許さないスケール大きな教育コースであった。その社長コースでは、終戦の詔勅の草案を作ったといわれる安岡正篤氏が陽明学の話しをしていることを私は知っていた。
 
 田舞氏は、そのTTコースの最終段階の研修を私にやってほしいというご依頼であった。それはとても私の出る幕ではないと申し上げると、中小企業の社長さんに、経営哲学ではなく経営方針から計画、管理までの手順を技術として研修してほしいということであつた。
 それならば、ということで経営計画の作成の研修をお受けしたが、早いもので既に10年も続いている。次の段階へ移行しなければと思っていた矢先に、私が倒れて大変なご迷惑をかけることになってしまった。

 この研修では、いろいろな会社の社長さんに、自社の自分史を作ってもらい、その過程を多くの社長さんに自社のこととして共有してもらい、更にその良さ、悪さを見つけ、これからの自社の行き方を考える点に特徴があった。
 この研修では、毎年、私自身もいろいろ勉強させていただいた。終生忘れ得ない研修である。

★ 日本コンサルタントグループ
 同社との私の関係はかなり古く遡る。それは1960年代の末葉にネットワーク技法の研修をやらせていただいた頃に始まる。清水建設をやめて1,2年たった頃に、研修を手伝ってほしいというご依頼をいただいた。私の同社での仕事は建設業システム研究所が中心になり、清水正行社長、越川昭司常務に非常にお世話になつた。越川所長がチーフを務められる研究所でのお手伝いの範囲は、経営、工程、コスト、能力開発、品質の管理など、非常に広い領域に及び、広範囲の勉強をさせてもらった。
 
 特に、1997年頃からは、建設業の新しい品質管理としてのISOマネジメントのお手伝いをさせてもらった。ちなみに、ISO9000規格は2000年の暮れに大きな改定があり、2001年からこの新規格による審査・登録が始まった。私もこの新規格の解説や新しい審査方法の解説などを一応、書籍にまとめたが、実際の活動が始まったところで倒れてしまい大変なご迷惑をかけてしまった。

★ ISOマネジメント・システム
 ISO(国際標準化機構)とは、国際的に通用する規格、標準類を制定する国際機関である。ここで制定された規格は、各国の国内規格として利用されており、わが国の国内の工業規格はJIS(日本工業規格)であるから、JIS規格の元締めと考えてよい。

 第2次世界大戦以後、国ごとに定められている規制が自由貿易の障害になることから、規格、標準類を世界共通にする努力が重ねられてきた。そしてその規格の範囲も、1990年代に入ると、ハードウエアのみならず、企業経営の遣り方までが国際規格として制定されるようになった。この規格に基づく企業経営は、21世紀における経営の前提条件になるであろうと私は考えている。

 私は、ISO発祥の地イギリスの審査機関であるIRCAの審査員の資格を持っているので、インターネットによるISOコンサルテーシヨンを日本の国内で始めようと考えた。
 そこで昨年、ISO指導のホームページを開設した直後に倒れてしまった。リハビリ中のいまは、中断した状態になっている。

★ アーバン・プロデュース
 1990年代のはじめ、深刻な経営環境を迎えつつあった建設業の経営マニュアルを書いてほしいというご依頼を京都の学芸出版社からうけた。その結果は、94年と96年に経営戦略と経営実務のマニュアルとして出すことができた。
 
この本を見ていただいたアーバン・プロデュース社の高橋正人氏から、建設業における詳細な実務マニュアルを、個別項目ごとに出版するご依頼を受けた。その結果は、建設業における経営管理、コストダウン、計数管理、現場管理、業務手続、工務部業務、更には、ISO9000の文書作成及び審査など、ほとんど百科全書とでもいうべき広範なマニュアルを作成させていただくことになった。それらの詳細は、著書目録に揚げる。これによって私の40数年の建設業経営のお手伝いの理論と実務をまとめることが出来た。

 アーバン・プロデュースで私が出させていただいたマニュアルは、建設業経営を対象にしたものであるが、領域としては建設業経営のほとんどすべてを網羅しているように見える。
 建設業は、今、歴史始まって以来の難しい経営環境にある。是非、この段階で少しでもお役に立てたらと思っている。このように苦しい段階に入る前に、このような仕事をさせていただいたアーバン・プロデュース社と高橋正人氏に心から感謝している。

★ アラキ・ラボの再出発。
 2002年10月、社会復帰へのリハビリをかねて、アラキ・ラボのホーム・ページを再開しようと考えた。その内容と趣旨は、冒頭のページに揚げたとおりである。
 コンピュータの発展は目覚しく、いまから3年後の2005年にはブロードバンドが実用化して、家庭用TV,電話、パソコンが、一体化して利用される段階を迎えると思われる。
 
 この段階までに、社会復帰できるように、このホーム・ページにより社会とのコミュニケーションを通じて、頭脳のリハビリをやってみたいと思っている。  




 
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